
賃貸住宅でも「自分好みの部屋にしたい」と思っている方は多いと思います。賃貸住宅のほとんどは、退去の際に「原状回復」が義務付けられているため、できることは限定されてしまいますが、簡単なDIYでおしゃれな空間にする方法はたくさんあります。いくつかご紹介しましょう。
床を替える
床は面積が大きいため、替えるだけで部屋の印象ががらりと変わります。コルクマットやジョイントマット、タイルカーペットなら置くだけなので手軽にできます。汚れた部分だけ取り替えることができ、色やデザインを変えることで空間を程よく分けることもできます。
広範囲ならデザインが豊富なクッションフロアもおすすめです。両面テープを使う場合は、剥がしやすいものを選びましょう。床材によって防音や防汚、撥水など性能が異なるので、デザインだけでなく設置場所や用途に合った性能のものを選ぶことが大切です。
壁を替える
壁も床と同様に面積が大きいので、自分好みの部屋をつくるには欠かせない場所です。最近数多く登場している剥がせる壁紙は、色やデザインが豊富でとても有効なアイテムです。全面を替えるのもいいのですが、壁の一面だけでも違う色に貼り替えると、視覚効果で部屋が広く感じられます。
濃い色やデザイン性の高いものは全面だと印象が強すぎて挑戦しにくいですが、一面だと良いアクセントになるので、目線を集め空間を引き締めます。キッチンやトイレなどにタイルや木材を貼るのもいいですね。
空間を替える
「寝室スペースをつくりたい」「玄関から丸見えだから目隠しをしたい」など、部屋を仕切りたいこともあると思います。賃貸では大がかりなことはできず、壁や天井に穴を開けることも注意が必要です。
安価で簡単なのは、つっぱり棒を使いカーテンや布を吊る方法です。気分に合わせて取り替えやすく、季節やイベントに合わせるのも楽しいでしょう。市販のツールを用いれば、つっぱり式の間仕切り壁をつくることもできます。木材を使って自分でつくることも可能ですが、耐震性や安定性を考えると不安な面もあるため、慣れていない方は市販のツールをおすすめします。
背板を外した収納ボックスを置いたり、設置場所に合わせたシェルフをつくるのもいいですね。適度に風や光が入るため、それほど圧迫感も感じないでしょう。
まずは「現状回復」はどういうことなのか、どの程度までなら認められるかを事前に確認することが大切です。賃貸住宅でも、自分好みの部屋をつくる方法やアイテムはたくさんあります。上手に利用して快適な空間をつくりましょう。