
以前は「家は一生に一度の大きな買い物」といわれていました。しかし最近は、家族構成やライフスタイルの変化によって家に求める条件が変わり、住み替えを検討する方も増えています。
もちろん、金額が大きいため簡単なことではありませんが、だからこそ家の住み替えはタイミングが重要な要素となります。この記事では、住み替えにおすすめの時期をご紹介します。
■住み替えにおすすめの時期とは
住み替えたい理由によって実際に住み替えを行う時期は異なると思いますが、「現在の家を高く売り、新しい家を安く買いたい」という考えは共通しているのではないでしょうか。そこで住み替えにおすすめの時期は次の3つです。
築年数が浅い時期
家は築年数が浅いほど高額で売却できる可能性が高くなります。年数が経つほど家は劣化するため、資産価値は下がります。国土交通省の調査によると、戸建て住宅の場合、築後10年でその価値は約半分に、築後20年では10%程度まで下がるとされています。マンションの場合は戸建よりもややゆるやかですが、経年によって資産価値は下がる傾向にあります。
家の築年数が経っていると購入希望者も少ないことが予想され、不動産会社もリフォームの必要性を考え低価格での買取となるでしょう。そのため、築年数が浅く資産価値が高いうちに売却するほうが得策です。
住宅ローン控除の適用期間が終了する時期
家を購入する際は多くの方が住宅ローンを利用していると思いますが、その中で住宅ローン控除を受けている方も少なくないのではないでしょうか。住宅ローン控除は、年末のローン残高をもとに計算した金額を所得税から控除する制度です。控除期間は住宅の種類や入居した年によって異なり、最長で13年となっています。控除期間が終了すると所得税の優遇措置は受けられなくなるので、住み替えの時期として考えても良いでしょう。
住宅ローンの金利が低い時期
住み替えでは、金利に着目して時期を選ぶのもおすすめです。新しい家を購入する際に住宅ローンを利用する場合、利息が少なく済み負担も軽減されます。また、低金利にともない住宅の購入者が増えることで、元の家の売却もスムーズに進むかもしれません。
家の住み替えには適した時期があります。子どもの進学や転勤など、住み替えの期限が決まっている場合は個々のタイミングを重視するべきですが、そうでなければご紹介した時期に合わせて検討してみてはいかかでしょうか。