「子どもが独立したらコンパクトな家に引っ越したい」「会社を退職したら田舎に住みたい」など、ライフスタイルの変化を見据え、住み替え前提で中古マンションの購入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、将来的に売却することを考慮したうえで中古マンションを購入するときに、押さえておきたいポイントを解説します。

■築年数

マンションの築年数は、価格や売却成約率に大きな影響を与える重要な要素です。一般的に築20年以内の物件は売却しやすいといわれています。
住み替えの時期を考え、築20年以内になるような物件を探すと良いでしょう。

■リフォーム・リノベーションのしやすさ
先述のように築年数が浅い物件のほうが売却しやすいのですが、希望する築年数の物件が見つからなかったり、売却予定が十数年先の場合は、リフォームやリノベーションのしやすさを考えて選ぶことも大切です。近年はリノベーション済み、もしくはリノベーション可能な物件の人気が高まっています。
マンションの中でも、壁で支える壁式構造は間取りの変更に制限があるため、柱で支えるラーメン構造のほうがリノベーションに向いているといえるでしょう。多少築年数が経っていても、新たな価値を見いだせるかどうかで、マンションの価格や売却成約率が変わるかもしれません。

■床面積
希望するマンションの広さは、家族構成によっても異なると思いますが、目安として「床面積50㎡以上」の物件がおすすめです。なぜなら、床面積が50㎡以上の物件は、住宅ローン控除や固定資産税の減税措置が適用されるためです。不動産取得税も軽減されるため、売却の際も有利になるでしょう。

■価格相場
マンションの価格相場の変動は、日本経済の状況や金利の動向などにも影響を受けるため、価格の推移を予想することは簡単ではありません。ただ、マンションに限ったことではありませんが、需要と供給のバランスは価格変動の重要な要素です。欲しい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が多ければ価格は下がります。
そのため、希望するエリア周辺の物件情報は常にチェックしておきましょう。信頼できる不動産会社に相談するのも良いですね。

中古マンションは新築物件よりも購入価格を抑えられることも多く、資産価値が下がりにくいのでおすすめです。
働き方が多様化している現在では、住み替えは決して珍しいことではありません。住み替え予定の時期を見据え、慎重に検討しましょう。