以前は「マイホームの購入は一生に一度」と考える方がほとんどだったと思いますが、近年はライフスタイルの変化に伴い、住み替えを検討するケースも増えています。特に、子どもが独立したシニア世代のニーズが高まっているのが、戸建てからマンションへの住み替えです。この記事では、戸建てからマンションへ住み替えるメリットについて解説します。
■戸建てからマンションに住み替えるメリットとは?
マンションには、戸建てとは違う魅力がたくさんあります。戸建てからマンションに住み替えるメリットは主に次のようなことが考えられます。
〇建物管理が容易
広い庭は戸建ての魅力の一つなのですが、草取りや剪定、落ち葉の掃き掃除など手間がかかることも少なくありません。シニア世代には負担に感じることも多いでしょう。
マンションでは、共有部分の清掃やメンテナンスは管理会社が行ってくれるため、戸建てに比べ手間がかかりません。
〇フラットな間取り
居住空間がワンフロアに納まっていることは、マンションの大きなメリットといえるでしょう。2階以上の戸建てでは、掃除機や洗濯物を持って階段を上り下りするのが大変だという話もよく耳にします。マンションはバリアフリー設計になっている物件が多く、室内の段差も解消されています。
フラットな間取りのマンションなら、家庭内事故のリスクを減らし、生活動線もよりスムーズになるでしょう。居住部分までの移動も、エレベーターやスロープなどがあれば問題ないことがほとんどです。
〇立地の良さ
駅周辺を見ると、マンションが多く建っていることに気付くかと思います。こういった物件を選べば、電車やバスでの移動がしやすくなります。そして、駅の周りにはスーパーや銀行、病院など生活に必要な施設が集まっているため、利便性も良くなるでしょう。
郊外の戸建てに住んでいると車は生活に欠かせないものですが、いつか運転が困難になったり免許証の返納を検討するかもしれません。立地の良さは、暮らしを便利にすることでもあるのです。
〇セキュリティ面の向上
マンションではオートロックシステムや防犯カメラを導入している物件が多く、セキュリティ面でもメリットがあります。戸建てでもセキュリティシステムを導入しているところは増えていますが、コストがかかります。マンションで管理人が常駐しているところなら、旅行などで不在のときも安心でしょう。
戸建てからマンションへ住み替えるメリットについてみてきましたが、管理費や修繕積立金などのコスト、上下階の住人とのトラブルなど注意したいポイントもあります。
住み替えを検討する際は、将来を見据え、安全で快適な住まいを選ぶことが大切です。