さまざまな理由で所有するマンションからの住み替えを検討するとき、「売却」と「賃貸」で迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、この2つの方法のメリットとデメリットを解説します。
住み替え後のマンションの活用方法を考える際、参考にしてください。
■売却のメリット・デメリット
まずは、マンションを「売る」場合のメリットとデメリットから見ていきましょう。
・メリット
マンションを売却することで得られる最大のメリットは、まとまった資金が手に入ることでしょう。リノベーションが注目され、中古マンションの人気も高まっています。
マンションの売却で得た資金を次の住まいの購入代金に充てたり、引越し費用に活用することができます。
・デメリット
当然ですが、売却は買い手がいなければ成立しません。マンションの売却は不動産会社に仲介を依頼するのが一般的ですが、買い手が決まるまで数ヵ月かかることもあります。
そのため、自分が売却したいタイミングとズレが生じる可能性も十分考えられます。不動産価格は市場の動きによって変化するので、希望の売却価格にならないことも少なくありません。売却には諸費用や税金がかかることも念頭に置いておきましょう。
■賃貸のメリット・デメリット
マンションを「貸す」場合のメリットとデメリットは、次のようなことが考えられます。
・メリット
マンションを「賃貸」として貸すメリットは、家賃として定期的に収入が得られることです。
売却と違い所有権は持ち続けられるため、資産として維持できます。思い入れのあるマンションに再び住むこともできますし、子ども世代が活用することも可能です。
・デメリット
先述のように所有権は持っているため、住んでいなくても固定資産税などの税金を納める必要があります。貸している際も、貸主側は定期的なメンテナンスや修繕などの管理をしなくてはなりません。
空室による家賃収入の減少リスクも考えられます。不動産会社に管理業務を委託することもできますが、費用が発生するため収入とのバランスを考慮し検討しましょう。
マンションからの住み替えをするとき、「売却」と「賃貸」のどちらが良いかを見てきましたが、マンションの立地条件や築年数、住み替え後の生活など、個々の状況によって適した方法は異なるでしょう。
自分の状況を考え、どちらかが良いか迷った場合は、専門家である不動産会社に相談してみてはいかがでしょうか。