自転車は通勤や通学、買い物などでさまざまな世代の方が手軽に使用できる便利な乗り物です。
しかし、軽量で持ち運びがしやすいため、盗難被害に遭いやすい乗り物でもあります。大切な自転車が盗まれないように、今回は自転車の盗難防止対策についてご紹介します。
自転車盗難の発生しやすい場所や自転車の特徴
警視庁の発表によると、2022年に全国で発生した自転車盗難の被害件数は12万件以上とあります。自転車盗難の被害が発生しやすい場所は、意外なことに「住宅」が最も多く約半数を占めています。マンションやアパートの駐輪場など、住まいから少し離れた場所に停めた自転車が被害に遭いやすいようです。駅前や店舗の駐輪場、道路上も盗まれやすい場所となっています。狙われやすいのは、高価なスポーツバイクです。軽量で持ち去りやすく、中古品でも高値がつきやすいことが理由でしょう。
自転車の盗難防止対策
自転車の盗難を防ぐための対策をいくつかご紹介します。
鍵をかける
とても基本的な対策ですが、最も重要なことです。「敷地内だから」「すぐに戻ってくるから」と鍵をかけずに自転車から離れることはありませんか。実際に盗難被害に遭った自転車の約6割が鍵をかけていなかったことも分かっています。どんなときも鍵は必ずかけましょう。常設の鍵の他に別の鍵をつけると効果的です。鍵にはさまざまな種類があるので性能の違うものを合わせると、より防犯性が高まります。「盗るのが大変そう」と思わせることで、心理的な抑止力になるでしょう。施錠するときは、フェンスや柱など動かないものに固定するのがおすすめです。
盗まれにくい場所を選ぶ
自転車を停める際は、「盗まれにくい場所」を選ぶことが大切です。人通りの多い場所や見通しの良い場所は、人目があるため盗難リスクを減らせるでしょう。防犯カメラや人感センサー付きの照明は、盗難防止に役立ちます。自宅内に場所があれば、屋内で保管するのも良いですね。風雨や紫外線も防げるため、自転車の汚れや劣化も防げます。
自転車カバーをかける
自転車の種類や鍵が確認できない状態では、なかなか手が出せないというのが盗る側の心情でしょう。自転車カバーをかけておくだけで、狙われにくくなる可能性があります。雨や埃を防ぐためにも有効です。
大切な自転車を守るために、鍵のかけ方や種類、自転車を停める場所など、可能な盗難防止対策はしっかりと行いましょう。